多くの方が家でお過ごしと思いますが、アニメ「キングダム3」が放送されていることで少しはストレス発散になりませんでしょうか?
私はとってもありがたいです!
では前回のおさらい。
斉国が合従軍を離脱し、他の5ヶ国が秦国の中心へ侵攻を速めている状態。
そんな中、首都・咸陽では秦軍の名だたる将軍たちが召集されていました。
一方、風万平原でも、楚・趙・魏・燕・韓の総大将たちが結集しつつありました。
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キングダム3期3話のネタバレ
集合地・風万平原にて
合従軍の集合地・風万平原に、1人座して待つ呉鳳明。
そこへゆっくりと歩み寄る大男。
燕軍総大将・オルドでした。
二人は挨拶を交わしますが、オルドは5つあった椅子の真ん中に呉鳳明が座っていたことが気に入らない様子。
椅子の順番を換え、真ん中に座ると大声で笑いはじめます。
呉鳳明は無言でやり過ごします。
そこへオルドより大男と異様な形相の二人が現われます。
大男は楚軍総大将・汗明、もう1人は韓軍総大将・成恢です。
オルド「俺よりでかい男を久々に見た」
呉鳳明はこの楚と魏の両将軍を知っているようです。
各国の総大将が揃ったところで、今回の首謀者の二人が登場します。
戦国四君
李牧の他に現われたもう一人に、呉鳳明は内心驚きます。
「楚国の宰相・春申君がなぜこんなところに・・・。楚軍の大将としては汗明が来ているのに・・・。
疑問を抱く呉鳳明をよそに、オルドが李牧に話しかけます。
燕国は前の年、将軍・劇辛が李牧の策によって討たれています。
王騎と激辛、この二大傑物を破った李牧に興味津々だったオルドは、燕王を説得して合従軍に参戦したのです。
燕軍を率いての参戦に感謝の意を伝える李牧に対して、
オルド「あんただからだ、今や中華でもっとも注目される存在となった李牧。他ならぬあんたの呼びかけだからこそこの合従軍は興ったのだ。」
李牧への最大級の賛辞を送ります。
この会話へ韓の成恢が割って入ります。
「そんなことよりも、なぜ春申君のような偉人がここに居られるのだ」
各国総大将たちが無言になったところで、李牧が切り出します。
「この合従軍には上下関係がない、対等な関係だが、軍である以上それを束ねる者が必要不可欠です。」
つまり食客3千人を抱える戦国四君最期の一人・春申君に、合従軍の総大将を務めていただく、と李牧は各将軍へ説明します。
元々李牧の下で戦いたかったオルドは驚きを隠せませんが、呉鳳明・成恢は春申君の偉大さを理解しているだけに異論はありません。
春申君「この戦を描くのは最初から最後まで合従軍参謀を務める、李牧だ。なにか不服か。」
李牧の役まわりと春申君という役者が揃ったことにオルドも「合従軍は最高だ」と納得の様子。
そして李牧から各将へ、咸陽攻略の作戦が伝えられます。
一方咸陽では集結した将軍たちへ、昌平君から作戦が発表されていました。
内容は
・今まで設置した防衛線を全て撤廃する
・無意味な戦いを避け、これ以上戦力差を広げない
・民や兵を近隣の城に入れ、合従軍を素通りさせる
・咸陽防衛は国門・函谷関を守り抜くことに集約する
そして各将軍の軍勢を迅速に函谷関へ集結させるよう、命令が下されるのでした。
函谷関集結
魏軍との戦いの後、西へ向かっていた飛信隊にも、函谷関集結の命が出、ついに到着します。
道中、他の秦国軍も飛信隊と同じように函谷関へ急進中。
そして山道を抜けると、平地には今まで見たことのないような大軍が整列しています。
その先にはついに函谷関が姿を現します。
あまりに大きく高い函谷関の城壁に、信らは一瞬言葉を失います。
咸陽の城壁の倍はあろうその壁の高さに、「こんなもの落とせるはずがない」と思う反面、「李牧は落とす自信があるから来る」と信は気を引き締めます。
そしてこの函谷関が抜かれると首都・咸陽は落ちる、つまりここが決戦の地であることを実感するのでした。
信たちが函谷関へ到着する少し前、咸陽では軍総司令・昌平君とその旧友である蒙武将軍が話をしていました。
今回一番困難な役回りをさせる蒙武に対して侘びを入れる昌平君でしたが、蒙武の変化を改めて実感します。
王騎の死後、落ち着きの中にも凄まじい闘気が渦巻いているその姿に、秦国の中でもっとも恐ろしいくも信頼のおける武将であると確信します。
蒙武は合従軍の出現を、読みきれなかった理由を昌平君に尋ねます。
昌平君は素直に情報戦での敗北を認め、自らの落ち度を反省しつつも「山陽攻略」の真意を見抜かれるはずがないと、油断していたことを明かします。
その頃風万平原では、李牧が合従軍を興した理由を、各総大将たちに明かしていました。
それは山陽奪取から東郡宣言の一連の行動が、中華統一への詰みを狙った一手だったというのです。
オルドは山陽とは魏国にとって大きな要所であり、中華統一につながることをにわかに信じられない様子です。
しかし李牧は、何手も先の話になるが雪崩式に侵攻がすすんで、遂には統一に至る恐ろしい一手だったことを伝えます。
そして春申君も李牧の読みに同意します。
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一方秦国の若き将軍候補の三人、 王賁・蒙恬・信も、函谷関で再会していました。
王賁・蒙恬は蒙武・騰の連合軍に参戦し、信の飛信隊は麃公将軍の下に配置されます。
合従軍侵攻による、急激な戦況の変化を「上層部の失態」を責める王賁でしたが、信は「これが戦国だろ」と的を得た言葉で返します。
それにしても蒙恬・信の二人をさしおき、王賁だけ2千人将に昇進していることが気にくわない信。
信はこの戦で3千人将を目指すと啖呵を切りますが、王賁は冷静に5千人将を目指すと返し、「そうすればもうその上は、将軍だ。」と決めゼリフ。
これには信・蒙恬はハッとします。
目指していた将軍の地位が見えるところまで来ていたからです。
王賁「じゃあな、千人将」
王賁はすでに将軍を見据えていることに気付かされて信は、改めて気合を入れし配置に付くのでした。
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また函谷関の城壁の上では、老将軍・張唐と若き将軍・桓騎が珍しく話しています。
皆で函谷関に立て籠もると思っていた桓騎に対して、経験豊富な張唐は部隊の配置と予想される戦況を伝えます。
・函谷関は鉄壁だが、周囲の山岳地帯からの攻略はありうる。
・秦軍は函谷関の外で守りつつ、進入を試みる敵への牽制を行う。
・合従軍は秦軍の守り方を理解した上で、軍を広く配置しスキを突いて突破してくる。
・函谷関城壁といえども、戦場となるかもしれない。
いよいよ全員配置につき、開戦を待つばかりとなりました。
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その頃咸陽にある後宮でも合従軍の襲来が噂となって広まり、宮女たちが慌てて身支度をしていました。
秦王・政の子を身籠っている向は、武家出身の親友・陽に詳しい状況を知らされます。
改めて危機的な状況に陥っていることを確認しますが、秦国の軍隊を信じるほかありませんでした。
開戦の口火
麃公軍に加わった飛信隊と対峙しているのは趙軍12万。
王騎将軍を失った馬陽戦以来の趙軍との対戦。
“飛信隊”と王騎将軍に名付けてもらったあの時は、まだ百人隊でした。
千人隊になった今、信は亡き王騎将軍に向けて
「この3年でどれだけ成長したか、しっかりみてろよな」
と活躍を誓います。
玉鳳隊・楽華隊を含む蒙武・騰連合軍9万の前には、楚軍15万の大軍が待ち構えています。
さらに国門・函谷関正面には、魏軍10万、韓軍5万の計15万の軍勢が。
そして左翼で高台に陣形を張る王翦軍7万と相対するのは、オルド率いる燕軍12万。
オルドの部下である山岳民族が、函谷関周辺の地形情報を伝えてきました。
王翦軍後ろの山脈を伝えば、函谷関の真横か裏側へ行けるとの情報です。
つまり王翦軍を抜けば、函谷関は裏側から侵攻できあっという間に陥落させることができます。
開戦をはやる部下たちを「この大戦の口火を切るのはそれ相応の者が必要」とオルドは諌めます。
両陣営が開戦を待つ状況の中、楚宰相・春申君は楚軍総大将・汗明に始めさせるよう号令をかけます。
全戦場に響き渡る大音量の声で、汗明はこの大戦の口火を切る最初の突撃に楚の猛将・臨武君を指名します。
指名された臨武君が出陣前の雄たけびを上げる中、部下の同金を討たれた騰と各軍長たちはその敵の位置をはっきりと目に刻みます。
臨武君の叫びが終わりかけ、まさに楚軍の突撃がはじまろうとしたその時!!
「突撃じゃあ!」
麃公将軍が機先を制し突撃を開始、この大戦の開戦は秦軍によってなされました。
函谷関攻防戦、開戦!
麃公の突撃を受け止める趙中央軍・李白将軍は、守りに長けた策士。
激しい突撃でデタラメな突破をはかる麃公将軍の後を追う飛信隊でしたが、麃公の突撃が速すぎて追いつくことができません。
隣の戦場で思わぬ開戦を切られた楚軍でしたが、我に返り臨武君も出陣。
その動きに呼応したかのように、函谷関正面の魏軍・韓軍も進軍を開始します。
紀元前241年、函谷関を舞台とした合従軍対秦軍の世紀の大戦が、いよいよ始まりました。
第3話の戦況・状況図
合従軍各国の軍と秦軍の将軍たちは、上図のようなマッチアップになっています。
どの対戦も秦軍が兵力で不利になっていますが、特に趙軍対麃公軍・飛信隊連合軍は12万対4万とトリプルスコアです。
楚軍対蒙武・騰連合軍は両軍ともにタレントぞろい。
第3話「函谷関攻防戦」を少し考察
秦国の首都・咸陽は周囲を深い山岳地帯と、大きな河川に囲まれた天然の要塞です。
函谷関の南には武関という関がありますが、深い山岳地帯にあるため大軍で攻めることができません。
合従軍が秦国の首都・咸陽を目指す唯一の手段が、函谷関を抜くことなのです。
まとめ
ついに主戦場・函谷関での戦いがはじまりました。
各マッチアップは把握できたでしょうか?
登場する国と武将が大変多いため、ややこしく感じますがよければ合従軍戦をまとめた記事もありますので参考にしてください。
今回の第3話はコミック25巻269話「戦国四君」から272話「麃公突貫」まで、4話分でした。
今のところ規則正しく4話ずつ進んでいます。
次回はいよいよ個別の戦場が描かれていきます。
臨場感溢れる、大迫力の戦場シーンを楽しみにして待ちましょう!