キングダム

【感想】キングダムが面白い10個の理由!ドハマりした僕が人気の秘密を解説

「キングダム」は連載13年を越え、累計発行部数5000万部を超える大ヒット漫画です。

実写版映画も公開され、これも大ヒットしており今後海外でも公開予定となっています。

しかし連載当初はなかなかヒットせず、打ち切りの話すらあったようです。

現在快進撃を続ける「キングダム」の人気の秘密は一体なんなのでしょうか?

僕なりに分析してみましたので、よかったら参考にしてくださいね。

キングダムが面白い10個の理由

理由① 第一話から読者を引き込んで話さない世界観を持ったストーリー


僕がまんがにハマるとき必ず1つの共通点があるのですが、それは第一話目からハマッてしまうということです。

言い換えれば、第一話目が面白くなければ、その後再び読むことはほとんどありません。

そして面白いと感じる一番の要素は、最初から圧倒的な世界観で一気にその世界に引き込んでくれることがとても大事で、キングダムも第一話を読んだ直後「やっと見つけたわ」ってほくそ笑んだものです。

僕の話はこのぐらいにして、キングダムの第一話は信と漂が下僕ながら天下の大将軍を目指し、剣の稽古を積むシーンから、漂が命を失い信が絶叫するシーンまでが描かれ、約50ページに渡る長編となっています。

正直謎だらけですが、次の物語が見たくて仕方ないのです!

もうすでに物語の中に引き込まれていて、大きな世界観に包まれていることを感じれます。

そんな状態が10年以上持続しているまんが、それがキングダムです。

理由② 飛信隊を中心としたキャラクター達が育っていく


キングダムの大きな魅了としてキャラクターが育っていくという理由が挙げられます。

戦争まんがなので実際はかなり戦死しているのですが、特に飛信隊の古くからのメンバーは多くの激戦を戦い抜いてきたにも関わらず、すごい生存率です。

それはキングダムが主人公一人が出世していく物語ではなく、共に戦う仲間たちと苦難を乗り越えることで成長していく姿を描くまんがなので、飛信隊のメンバーはそう簡単に死んでもらっては困るのです!(もちろん死んでいった仲間にも成長させてもらうのですが・・・)

仇討ちしか生きる理由の無かった羌瘣は、信の居る飛信隊に自分の居場所を見つけ、仇討ちの後も戻ってきて共に戦う道を選びますし、元々生きる目的の無かった河了貂は、大将軍に突き進む信をみて戦場で自分の出来ることである軍師の道を選びます。

そして主人公・信は実物の「天下の大将軍」である王騎をみて、具体的にどうやったら「天下の大将軍」になれるのかを理解しながら成長を続けています。

理由③ 史実上の記録が少ない分、自由で魅力的なストーリーが展開


以前「情熱大陸」という番組に出ていた作者である原泰久先生は、この時代の資料である史記にもわずかな記述しか残っていないといっています。

例えば秦国が窮地に陥った合従軍のことについてもほんの数行しか記述がないし、大将軍・王騎に関してはたった一行だけとのことでした。

でもだからこそ、作者は自由に想像を膨らまし魅力的なストーリーを創り上げることが出来ますし、今となってはそれがフィクションだったとは誰も言い切れないファンタジーな面もあります。

しかし、要所要所は史実に沿って描かれており先ほどの合従軍に関しては、最終的に秦の城である「蕞」を攻め「不抜。」と記述があることから「抜けなかった」わけです。

しかしその「蕞」を王である政、自らが守り落城寸前のハラハラする場面で山の民・楊端和が駆けつけ九死に一生を得るわけですが、このことがファンタジーなのか実際に起こった出来事に極めて近いのか、もう誰にも分からないところが魅力だと思います。

理由④ 更なる強敵がぞくぞくと現われる


主人公・信には続々と成長に合わせたかのように強敵が現われます。

最初は政を狙う刺客たちでしたが、舞台を戦場に移してからは軍を率いる武将たちへと代わっていきます。

この強敵たちがもれなく魅力的で、その中でも信をギリギリまで追い詰めた廉頗四天王・輪虎との戦いは圧巻でした。

通常では絶対勝つことが出来ない敵に対して徐々に信は覚醒を始め、輪虎もその急激な成長ぶりに危機感を感じます。

そして偶然が重なり合い輪虎を討ち取ることで信は大きく成長します。

強敵は信に対してだけではなく、政は国内の政敵・呂不韋との権力闘争や宿敵である趙国三大天・李牧との舌戦など本当に魅力的なシーンが満載なのです。

理由⑤ 女性キャラクターも魅力的


キングダムに女性ファンが多いのは魅力的な女性キャラクターが数多く登場することも理由の1つかもしれません。

男女問わず人気の高いキャラクターはやはり、楊端和、羌瘣、河了貂といったところでしょうか。

この三人はいづれも強い女性でありながら美人という共通点があります。

映画でも楊端和は長澤まさみさん、河了貂は橋本環奈さんと豪華なキャストで続編映画で必ず登場することになる羌瘣を、誰が演じるのかは興味津々です。

さらに個人的には幼き政を命懸けで守った紫夏、王騎の妻になるはずが龐煖に殺されてしまった摎、呂不韋の許婚でありながら不幸な運命をたどることになる政の母親・美姫など個性的な女性キャラクターがいっぱいです。

更には今後秦国の最大の敵となっていく楚国の行く末を左右しそうな春秋戦国時代の和田アキ子、宰相・媧燐などは必ず活躍するでしょう。

理由⑥ 戦闘シーンの規模と迫力が圧倒的


キングダムの戦闘シーンはその迫力に圧倒されてしまいます。

まず合戦のスケールが大きすぎて、例えば日本の大きな合戦といえば天下分け目の関が原がまず思い浮かびますが、東軍(徳川軍)約7.5位対西軍(石田軍)約8万で計15万~18万ぐらいとされていますが、キングダムの合従戦では楚15万・魏10万・趙12万・燕12万・韓5万の計約55万対秦約20~30万で描かれています。

さらにその戦場には城壁を襲う巨大な井闌車や床弩といった破壊力満点の武器や、南方から持ち込んだ戦象も登場し迫力満点の戦いが繰り広げられます。

また武将・知将の地形や状況に応じて繰り出される戦術や陣形も戦いの楽しみの一つですが、なんといっても最大の見せ場は一騎打ちです。

王騎対龐煖、麃公対呉慶、廉頗対蒙驁、汗明対蒙武などなど、まだまだ多くの一騎打ちの名場面はありますが宿命の対決である龐煖対信の対決がいつになるのか、楽しみでなりません。

理由⑦ 始皇帝の今までになかった姿が描かれている


キングダムのもう一人の主人公・政。

後に彼は始皇帝となりますがその評価は、大変残虐な独裁者として現在に伝わっています。

その理由の1つに「分異の令」や「什伍の制」といった制度で徹底的に民を監視し、逆らった者は厳罰に処したからです。

また秦を亡ぼした漢を正当化するために始皇帝の残虐性を強調したとも言われています。

しかし中華統一という偉業を初めて実現させたのも始皇帝であり、統治方法は2000年にも渡り歴代の帝国に引き継がれてきました。

その偉業を成し遂げた稀有な王ですから、恐らくすごいカリスマ性みたいなモノがあり、有能な武将や官僚が仕えていたと想像できます。

キングダムでは政は中華統一への道のりを具体的に見据えている一方、国の存亡が危うくなると最前線に出て民と共に戦い、李牧ですら「あなたの様な王に仕えたかった」と言わせるほどの人格者として描かれています。

本当はキングダムの政のような王ではだったのでは・・・残虐なだけの独裁者にどれだけの部下がついていくのだろうか・・・ちょっと現代の価値観で考えてしまいました。

理由⑧ 主人公「信」がどうなっていくのか、とても気になる


主人公・信がどうなっていくのか・・・は僕だけでなく皆さんも気になっているはずですよね。

ご存知の通り信は実在の将軍・李信ですが、「信」がどうやって「李信」になるのか様々な憶測が飛んでいます。

有力な説はやはり宿敵・李牧を倒してその名をもらう説だと思うのですが、これに関しては全く分かりません。

更に信のお嫁さんにも気になりますし、史実上では信は後に楚国に大敗北を喫してしまい7人の武将を失うとあり、これが飛信隊のメンバーならえらいこっちゃです!

もっと直近でいえば秦趙決戦で宿敵・龐煖との決着もつきそうですし、将軍に登りつめることが出来るのかも気になります。

まだまだ天下の大将軍を目指し成長し続ける信、苦難の道が待っているようですが応援していきたいですね。

理由⑨ 映画の出来栄えが素晴らしく、新規のファンも急増中


2019年4月に公開された実写映画「キングダム」は当初の予想を大きく上回る大ヒット映画となりました。

興行収入は56億円以上、観客動員数も400万人以上と2019年の邦画の実写映画では第1位になっています(2019年9月現在)

僕も映画を観ましたが、感想はまず客層が老若男女問わず幅広い年代の方々が観に来られているんだなと感じました。

また山崎賢人さんや吉沢亮さんといった今をときめく若手俳優を起用することで女性のファンが増えるだろうと感じましたし、楊端和役の長澤まさみさんのアクションにもびっくりしました。

普通まんがを先に読み込んでいると実写版の主人公はこちらの思い入れもあり、どうしても違和感があるものなのですが信役の山崎賢人さんは本当にびっくりしました!

まさに信!、これはハマり役ですね。

中国でロケをしたということもあり王宮での戦いのシーンも圧巻のスケールですし、山の民の城がスクリーンいっぱいに映ったときはあまりのスケールに言葉を失いました。

さすがにCGかもしれませんが、どちらにしろお金かかってるなぁ~と感じました。

観た人も、まだ観てない人もDVDが発売になったら是非とも再チェックしましょうね。

理由⑩ 作者、原先生の「キングダム」への想いが魅力的


キングダムの映画公開記念でヤングジャンプ18号に原先生の超ロングインタビューが掲載されたことがあります。

その中でかつて原先生は映画少年で映画を創りたかったことや、漫画は選択肢の一番目ではなかったこと、サラリーマンになってのいろいろな経験などを赤裸々に語っておられました。

キングダムの中で表現されている汗と涙と友情を描いている人間臭さやチームワークが、実社会でサラリーマン時代に経験したことが基になっているとの言葉は多くのファンに共感を得たのではないでしょうか。

ファンの多くは社会人として働いていたり、学校のクラスや部活動でいろんな組織に属しながらリーダーとして「こうありたい」とかメンバーとして「こんなリーダーと働きたい」とか悩みながら頑張っていると思うのですが、信や飛信隊のメンバーがとる行動や言葉は実体験から出てくるモノで、だからこそ説得力や共感が得られるのでしょう。

飛信隊のメンバーである田永のモデルは、かつて職場でミスした作者を必死にかばってくれた永田さんだそうでこのエピソードだけでうるっときてしまいます。

またパソコンを使った作業が多くなった昨今ですが、キングダムはずっと手書きでの作成をしているそうです。

漫画業界のことはよく分かりませんが、愛情がこもっていることは伝わってきます。

女性にも人気の理由


キングダムのような歴史モノや汗と涙と友情を描いた、かつてのスポ根まんがの様な作品は普通女性には敬遠されがちです。

しかしこのキングダムは女性にも大人気で“キングダム女子”なる言葉もあり、女優の小島瑠璃子さんが羌瘣のコスプレをしてイベントで熱く語っていた姿を思い出してしまいます。

これほどまでにキングダムが女性に人気な理由は、まず男・女問わず出てくるキャラクターが魅力的であることが挙げられると思います。

李牧・昌平君・楊端和・羌瘣といった美男美女が多いこともありますが、王騎や廉頗のような強すぎる大将軍や桓騎・成蟜・呂不韋などダーク面を持つキャラクターと本当に多彩なキャラクターが次々と登場します。

さらにこの魅力的なキャラクター達の背景やストーリーも多々描かれているので、とても親近感が沸きやすいことも大切な要素です。

また主に描かれている戦場のシーンでは戦闘だけではなく、感動や悲しみのシーンがふんだんに盛り込まれていますし、ひとたび戦場から離れると主人公・信や河了貂の日常を紹介したり読者が覘いてみたい物語が描かれています。

もっともっと魅力があって尽きないのですが、もしあなたがまだキングダムにはまっていないようでしたら自分なりのキングダムを魅力を探してくださいね。

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