キングダム

史実から読み解くキングダムのネタバレと実在する登場人物

ヤングジャンプで絶賛連載中の大人気漫画『キングダム』もいよいよ新章に入りました。

今後を大きく左右するであろう「趙国との戦」もいよいよ佳境に入り目を離せない展開が続いています。

ここではそんなキングダムの登場人物と今後のあらすじなどを、史実に沿って検証していきます。

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史実からわかるキングダムの結末(ネタバレ)

ではここでキングダムの今後を、史実にそって検証していきます。

信は将軍になれる?なるならいつ?

一番の関心はおそらくこれでしょう。主人公の信はいつになったら将軍になるのか?政の言葉「この戦で将軍になれ」とあったように、おそらく趙国侵攻で将軍になりそうですが、趙国侵攻は二度行われ、現在連載中の話は一度目の侵攻です。

ここで予想できるのは以下のパターンです。

①一度目の侵攻終了後
②二度目の侵攻前
③李牧を倒し李信と名乗ってから

このパターンが予測できます。

史実で李信が登場しだすのは二度目の趙国侵攻の紀元前229年~紀元前228年頃なので、おそらく②のタイミングで将軍となって、将軍となった信の初陣になると予想できます。

③は希望ですが、信が大将軍になるタイミングであって欲しいですね。

趙国との戦の行方

次に気になるのが現在進行中の趙国との戦です。
ここで一度史実を見ていきましょう。

①紀元前236年(始皇11年)、桓齮・楊端和らと趙の鄴(現・河南省)を攻めて先ず9城を取る。
②紀元前229年(始皇18年)、秦は大軍を以て趙を攻めた。王翦は上郡地方の軍の将として趙の井陘(現・河北省)を降した。
③紀元前228年(始皇19年)、王翦は李牧誅殺の3か月後に趙葱、顔聚を破り、趙の首都邯鄲を陥落させた。

と記されています(wikipedia引用)。現在連載されているのは①の「鄴攻め」ところで、史実によると無事「鄴」は陥落できそうです。

これら史実は王翦の専用ページに記されていた記述で、このことから趙国攻めは最期まで王翦を総大将とした連合軍で続けることが予想できます。

二度目の趙国侵攻が②の時期に行われ、それまで数年開きますから、その間に昇格や軍の編成といった、エピソードも連載されそうで、その時に信や王賁、蒙恬の将軍昇格なども見れるかも知れません。

趙攻略の後の展開は?

現在キングダムで描かれている秦趙戦はすでに始まってから2年半以上連載が続いていますが、開戦から15日目を迎えいよいよ大詰めです。

史実上では紀元前236年のこの戦いで秦軍は、邯鄲の南に位置する鄴と北西に位置する閼与を奪うことになります。

普通なら西と南の最重要拠点を2つも落とされ万事休すといった感じですが、李牧が守りの天才といわれる所以はこの後のようです。

紀元前233年李牧は桓騎が宜安を攻めた際返り討ちにし、紀元前232年にも再び趙を攻めた秦軍を撃破し韓・魏の国境まで領土を取り返します。

キングダムでは昌平君が「鄴を奪ってから3年で趙国を滅ぼせる」と言っていましたが、史実上では李牧の天才ぶりが昌平君の読みのはるか上まわっています。

趙の都・邯鄲のすぐそばまで進行しておきながら、趙を攻略するまで李牧に苦しめられた秦は最終的には紀元前229年、李牧をおとしいれるため趙国の家臣に賄賂を贈り、企てにのってしまった趙王が李牧を処刑してしまいます。

この3ヵ月後王翦が邯鄲を陥落させ、事実上趙国は滅亡します。

参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/趙_(戦国)
https://ja.wikipedia.org/wiki/桓キ

中華は統一できるのか?

趙国が滅ぶ前の紀元前230年に秦軍10万を率いた騰によって韓が滅ぼされており、六国の内最初に滅ぼされた国となっています。

さらに紀元前225年王賁が攻め込み魏を滅ぼし、紀元前223年大国・楚を王翦が滅ぼします。

そして遂に紀元前222年、李牧を排除した趙を滅ぼし、同年燕も最期の時を迎えます。

そして紀元前221年李信・王賁・蒙恬が斉を攻め滅ぼすことで中華統一か達成されます。

この間政に意見した昌平君が丞相から罷免されます。

元々楚の公子でもあった昌平君は、祖国の存亡の危機に秦を裏切って自ら即位します。

結果は先述したように王翦によって討たれてしまいますが、この場面がどう描かれるかは大変興味深く涙なくしては見れないようなストーリーになるでしょう。

参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/秦#戦国時代
https://ja.wikipedia.org/wiki/王翦
https://ja.wikipedia.org/wiki/昌平君

結末はどうなる?

かくして政によって秦の中華統一は成就します。

ではキングダムのラストシーンはどうなるのでしょうか?

中華統一をした場面がラストシーンなのか、その後の数々の偉業までも描くのでしょうか?

僕は個人的な感想として、中華統一の瞬間がラストシーンになると考えています。

記録が残っている史実にはある程度忠実なキングダムですがら、統一後の秦は描き進めば進むほど暗い物語になってしまうと思うからです。

文化や言語、習慣がまるで違う、いわば外国同士を束ねて維持する強力な法家の統治制度を、各国に急激に押し付けるわけですから、やはり無理がありその場面を描かずにはいられなくなると思います。

さらに始皇帝は統治よりも「不老不死」に心を奪われたようで政が変わっていく姿も描かねばならず、その姿を信が見ていたらどうするのか?というよりもう「キングダム」は成り立たなくなってしまいそうです。

2019年の1月に放送されたTBSテレビの「世界ふしぎ発見!」で原先生がキングダムの最終回の構想を語ってくれています。

「武力統一は肯定してはいけないと思います。結果統一後、秦は15年足らずで滅んでしまいます。武力統一をやってしまった信と政が、そこでどうゆう顔をするのか。が最終回かもしれません。その顔は私にもまだわからないです。いい顔だったらいいなぁと思っています。」

ふっ深い・・・。

これからもファンでいさせてください!(笑)

参考番組 
TBSテレビ「世界ふしぎ発見!1500回シリーズ大発掘!キングダムの世界 甦る始皇帝」
参考書籍
始皇帝 中華統一の思想 「キングダム」で解く中国大陸の謎 渡邉義浩著

信の剣や矛は何?実在した?

ネット上では信の剣は宝刀・干将ではないかとの声があるようですが、どうなのでしょうか?

確かに三大天・廉頗の本気のフルスイングを受けても折れることはなかったですし、数々の強敵との戦いにおいても刃こぼれもしない、普通の剣ではないと思われますが・・・

宝刀・干将は楚軍の千人将に項翼が持っていた莫耶と一対の剣で亀裂模様が剣に浮かんでいるとされています。

信の剣はコミックのカバーでも何度もカラーで描かれており、こういう詳細な描写は原先生が逃すわけがないので干将ではないと思いますが、きっといい剣なのでしょう。

ちなみに莫耶の方は剣にきっちりと水波模様が描かれていますので、贋作でないかぎり本物と思われます。

信の矛は王騎将軍が死際に託したもので、その大きさと重さからまだ完全に使いこなしているとはいえない状態のようです。

この矛に関しての詳しい描写はなかったと思いますが、王騎の矛というだけで十分すぎる価値があるでしょう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/干将・莫耶

信の嫁は誰?キョウカイ?河了貂?

信のお嫁さんが誰なのか?、この件については作者しか知らないんだと思うのですが、僕なりに推測しますと・・・

まず羌瘣ですが史実上は秦国の将軍なので恐らく男性と思われますが、あえて作者が女性として描いているのには理由があるはずです。

これは楊端和も同じですが、「楊」や「羌」といった苗字は七国の中で一番西方にあった秦国が多様な少数民族や部族と接していたことを意味していると思われ、史実上詳細な記録がないので作者の想像で作られたストーリーのようです。

ただ信のお嫁さんとなると羌瘣は紀元前228年、王翦と共に趙国を滅ぼしてからは史実から消えてしまいますので、作者としては物語が作りやすくなります。

さらに河了貂となると存在自体が架空なのでもっと自由度が高いですし、本能型の武将として覚醒しだしている信に軍師が必要なのかも微妙です。

信のモデルである李信には李超という、後に漢の大将軍となった子供がいることから結婚することは間違いないでしょう(養子はないと思う)

僕としては元々家庭的な女の子の一面とその自由な設定から、河了貂を第一候補にしたいと思います。

参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/羌カイ
参考書籍
始皇帝 中華統一の思想 「キングダム」で解く中国大陸の謎 渡邉義浩著

飛信隊は実在した?

飛信隊は恐らく実在していません。

少なくともその記録が残っていないばかりか、名付け親の王騎と李信の記述が極めて少ないことから二人が出会っているかどうかすら疑問です。

李信が最初に「史記」に登場するのは紀元前229年ごろなので、55巻現在の今ですらまだ登場していないのです。

しかし作者流に言わせてもらうと、だからこそキングダムは面白いのでしょう。

ほとんど空白の歴史だからこそ、創造したストーリーで歴史を埋めていくことが出来るわけです。

ただキングダムでも王騎は紀元前244年に亡くなっており、信と政が同年代なら王騎と信は物語のような関係で出会っていたことも十分考えられますよね。
参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/王キ_(秦)

史実で検証!実在するキングダムの登場人物一覧

まず始めに歴上に実在した主要登場人物を、史実でそれぞれ検証していきます。

◯:実在、✕:作り話、△:不明です。

登場人物 登場人物 登場人物
昌文君 蒙恬
昌平君 桓騎
王騎 楊端和 李牧
河了貂 王賁 禍燐
羌瘣 王翦 廉頗
呂不韋 蒙武 バジオウ

※ただし羌瘣、楊端和は秦国の将軍で恐らく男性として史実に登場

それでは細かく見ていきます。

言わずと知れたキングダムの主人公であり、実在した人物です。物語の冒頭で「李信将軍」と呼ばれていたことから、燕・代・斉を滅ぼして、秦国の天下統一に貢献した李信将軍本人であることは間違いないでしょう。

いつ頃登場?

現在の信にはまだ性がありませんが、今後の戦果や現在の李牧との関係性から、李牧から性をなんらかの形で受け継ぐのでは?と予想できます。

李信将軍に関する資料は、紀元前229年~紀元前228年の「王翦軍が趙国に進軍」を開始したころから登場し、まさに現在連載中の時期です。

何をした人物?

李信将軍に関しては「約1000の兵を率いて燕軍を追撃し、太子丹を討ち取った」など、勇猛な逸話も数多くありますが、一番有名な話は李信将軍が20万の軍勢を率いて楚国に進行し、楚国の将軍「項燕」に大敗してしまった話が有名です。

不名誉な逸話ですが、作者がどのようにこのことを描くのか今から楽しみで、この「項燕」という将軍はまだ作中に登場していません。

現在李牧が信の最大の敵として描かれていますが、現在連載中の戦が落ち着けば、李牧は歴史上から姿を消し、おそらくこの「項燕」が新たな難敵として描かれることが予想されます。

羌瘣

鬼のように強い美人剣士で、今作品のヒロインの一人です。この人も実在した人物なのですが、性別、生没年共に不明で、資料も少なく謎の多い人物です。

何をした人物?

この人も李信将軍と同じく、歴史上に現れたのが紀元前229年頃の趙国との戦の時で、王翦、楊端和と共に趙を攻めたとされています。

その後も引き続き王翦と共に趙を攻め続け、ついには趙王幽繆王を東陽で捕らえ、趙を滅ばす大業をなして、さらにそのまま、兵を率いて燕を攻めんと中山に駐屯したとされています。

今後は?

しかしその後、羌瘣がどのような活躍をし、どのような最期を迎えたのかは明らかになっておらず、「戦死するのでは?」「信と結婚?」「飛信隊から抜ける?」など、羌瘣に関しての様々な憶測がネット上では飛び交っています。
それほどまでに人気キャラである羌瘣ですが、言い方を変えれば資料が少ない分「作者が自由に表現できるキャラ」とも言えます。
作者が今後史実の羌瘣をどのように解釈し描いていくか、楽しみであり注目です。

桓騎

何かと話題の鬼畜将軍のお頭さんです。戦に勝つためなら手段を選ばず、どのような非道も行う、良い風に言えば勝つことに徹底した人物です。

桓騎、樊於期同一人物説

この人も実在した人物ですが、桓騎に関しては様々な説があり、キングダムの読者が一番関心のある説は「桓騎、樊於期同一人物説」だと思います。

歴史上の資料によると、「敗戦の処罰を恐れた桓齮は燕に亡命し、樊於期と名を改めた」(wikipedia引用)とあり、この「樊於期」という人物は既に作中にも登場していて、政の「加冠の儀」の最中に起こった「嫪毐の反乱」の実行者で、反乱後秦国から逃亡を図り作中ではそれ以降登場していません。

今後どうなる?

このまま史実通りに話が進めば、桓騎は李牧に敗北し、その罪に問われ秦国から燕国へ逃亡することになります。

ですので燕国で桓騎と樊於期が接触し、何らかの形で作中に再登場することが予想でき、「二人で共謀して秦に復讐」「桓騎が樊於期を抹殺して名前を奪う」「桓騎が樊於期の首を利用して政を暗殺しようとする」これらの事が予想できます。

実際に燕は政を暗殺しようと企てますから、この事件に桓騎や樊於期が関わってくることは間違いなさそうです。

蒙恬

主人公信の理解者で、秦国大将軍「蒙武」の息子で、信、王賁、蒙恬この三人の中では一番将軍としての素質がありそうな人物です。歴上の人物で、始皇帝である政の死後も登場しますが、史実では悲惨な最期を遂げる人物です。

史実でも信と仲良し

史実でも信とよく一緒に行動していたようで、信が大敗した項燕との戦いでも一緒に出陣して、一緒に大敗してしまいました。

原作と同様に史実でもエリート一族の御曹司ですが、秦国の武将の中でも上位に入る実力者で、中華統一後も多くの功績を上げて秦国発展に貢献しました。

本作に関わりそうな武功としては、楚国制圧後に李信、王賁、蒙恬の三人で斉に侵攻し、斉王建を降伏させて中華統一をなし得たとあります。何かと作中でも三人一緒なのは、このことがあるからでしょうね。

武功よりも内政

史実によると、蒙恬は武功だけでなく、内政でも活躍した説があります。

「毛筆の開発」「万里の長城の建設」これらのことに関わったとされ、内政でも活躍した蒙恬は始皇帝から絶大な信頼を得たとされています。

それらのこともあってか、始皇帝は長男である扶蘇を蒙恬に預けることになりますが、これが後の悲劇の種となってしまいます(一説によると蒙恬を見張るため、蒙恬の修行のため、このどちらも説としてあります)。

悲劇の武将

蒙恬の最期を簡単に言えば、「始皇帝死後の後継者争いに敗れたためこの世を去った」この一言です。

始皇帝の末っ子である「胡亥」を擁立した趙高は、始皇帝の詔書を偽造し、扶蘇と蒙恬に対して自殺を命じました。

扶蘇はこれを鵜呑みにして自殺してこの世を去りましたが、蒙恬はこれを疑い最後まで抵抗します。

しかし最後は皇帝に即位した胡亥から自殺命令が届くと、やむを得ず毒を飲んで自殺しました。

キングダムではここまで描かれることはないと思いますが、作中で華やかな活躍を見せる蒙恬も、最期は権力争いに巻き込まれる悲劇の武将であり、この時代の恐ろしさがわかります。

李牧

今作の最大のキーマンで、秦国及び主人公信の最大の敵です。実在した人物で、原作同様に史実でもずば抜けた戦術と知略を持っていた人物です。

原作そのままの実力

李牧は歴史資料からでも「守戦の名称」と評されることが多く、これは当時最強の軍事力を誇った秦国から何度も趙国を守り、また領土を奪ったことから評されていて、この時代秦国から領土を奪ったのは李牧ただ一人でした。

これからのキングダムでは?

現在まさに連載でも渦中の人物ですが、「紀元前233年宜安を攻めた秦将・桓齮を討っている」とあり、李牧VS桓騎が近いうちに始まり、桓騎を退けることはほぼ決定的と言えます。

その後も秦の侵攻は絶えることはありませんが、史実ではそれら攻撃を退けるとあるので、おそらく原作でも正攻法で李牧を攻略することは難しいと予測できます。

李牧の最期

李牧の存在が大きすぎるため、武力による正攻法での侵略は困難と秦国は判断したのか、秦国は李牧を排除するため様々な裏工作を図ります。

時の趙王「幽繆王」の奸臣である郭開に賄賂を送り、「李牧と司馬尚が謀反を企てている」と幽繆王に伝えさせ、一見わかりやすい裏工作ですが、李牧の実力を誰よりも理解していた幽繆王はこれを疑い、郭開の言葉をあっさりと聞き入れ、李牧を更迭しようとします。

当然李牧はこの命令を拒みましたが、この抵抗が決定的となって、李牧は幽繆王によって密かに捕らえられて殺されてしましました。

李牧の死後たった3ヶ月で趙国は滅んでしまい、それほどまでに李牧の影響力は大きかったと言えます。

李牧の最後は歴史的にももう決まっていることですが、原作でどのように描かれるか大変気になるところです。