キングダム

中華統一から三国志まで中国の歴史を勉強できる漫画・ドラマ3選

普段は現在快進撃を続けているキングダムを紹介していますが、古代中国史を舞台に描かれているチェックしておきたい傑作は他にもたくさんあります。

既に大ヒットして定番になっている作品や昔話題になったもの、少しマニアックなものなど様々な作品を紹介させていただきます。

紹介方法は人気の高い時代である秦(春秋戦国時代)の時代、秦の滅亡から前漢が出来るまでの時代、そして群雄割拠の三国志時代の漫画とドラマを選びました。

どの作品も傑作ぞろいですので、ぜひご覧ください。

秦代を勉強できる漫画・ドラマ3選

①大秦帝国シリーズ(ドラマ)

大秦帝国シリーズは中国で作られたドラマで、戦国時代から中華統一までの秦国歴代の君主を描いた作品で、現在第三部まで日本では放送されています。

第一部「大秦帝国」では始皇帝からさかのぼること6代前、100年以上前の君主である孝公の時代が描かれており全51話あります。

秦には始皇帝が現われる前にも3人のキーパーソンが現われており、最初の一人がキングダムでも描かれている穆公で、西へ領土を広め中華進出への基礎を作りました。

300年の後次のキーパーソンである孝公に登用された商鞅が現われ、法家の思想を取り入れた大規模な政治改革を行い中華統一へのレールをしっかりと築きます。

第二部「大秦帝国 縦横=強国への道=」は孝公の意志を継ぎ、秦国を強国へと成長させる恵文王の姿を描いておりこちらも全51話あります。

そして現在のところの最新作第三部「昭王~大秦帝国の夜明け~」(全38話)では政の曽祖父で三人目のキーパーソン・昭王が主人公となり大将軍・白起と共に列国の強敵である戦国四君、藺相如などキングダムでも登場する猛者と覇権を争います。

この「大秦帝国シリーズ」は第六部まで予定されておりここからが本番のようですが、果たして完成するかは中国のお家事情しだいでしょう。

こちらも参考になりますよ。
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②達人伝-9万里を風に乗り-(漫画)

 
「達人伝-9万里を風に乗り-」は王欣太先生作の漫画で、現在も漫画アクションにて連載中です。

王欣太先生といえば三国志を正史を基に独自のアレンジを加えた「蒼天航路」の作者で全全36巻の大作を書き上げています。

達人伝ではキングダムより少し前の時代である春秋戦国時代の紀元前280年あたりからスタートしていおり、道家の始祖の一人・荘子の孫、荘丹を主人公が虎狼の国と呼ばれている秦と戦う物語です。

連載中の話しがだいぶ進んでいるため、キングダムと同時期のキャラクターである呂不韋や藺相如、廉頗や若い李牧などが登場しており両作を読み比べてみると面白いでしょう。

③キングダム(漫画)

キングダムは週刊ヤングジャンプに現在連載中の漫画で、作者・原泰久先生にとって初めての大型連載漫画です。

今年13年目を迎えたキングダムはコミックの累計発行部数4500万部を数え、今春公開された実写版映画の興行収入は56億円を超える大ヒットを記録しており、漫画として不動の地位を確立しつつあります。

かなり史実に近いストーリーであるキングダムの連載は現在(2019年10月)紀元前236年の秦趙大戦を描いている真っ最中です。

約2年半もの間この大戦が描かれ続けていることから、いかに大事な決戦であるかは察しがつきますが中華統一を描き切るにはあと10年ぐらい連載は続くのではと予想しています。
今後の見どころとしては、敵国である6ヶ国を滅ぼしていくので当然戦場のシーンが多くなるでしょう。

また趙の李牧・司馬尚、楚の禍燐・項燕、さらには秦を裏切るであろう昌平君といった強敵たちとの戦いや主人公・信や河了貂、 羌瘣たちメインキャラの行く末もどう描かれていくのか楽しみです。

漢代を勉強できる漫画・ドラマ3選

①史記(漫画)

巨匠・手塚治虫先生を師とする久松文雄氏が漫画原作者・久保田千太郎氏と描いた「史記」は全10巻からなる歴史漫画です。

1~3巻は秦末期の騒乱状態から楚漢戦争終結による前漢建国までを、その時代の代名詞となった「項羽と劉邦」編として描いています。

4~6巻は時代はさかのぼり春秋戦国時代の末期、呉は闔閭・夫差の二人の君主と名臣孫武・伍子胥、越は君主勾践と名臣范蠡の活躍により急速に勢力を拡大させた両国の戦いである呉越抗争を描いた「呉越燃ゆ」編が描かれています。

7~9巻は「史記」の作者である司馬遷と悲運の将軍・李陵の友情を描いた「李陵」編。

敵に投降した将軍・李陵をかばい投獄され、後に宮刑に処されてもなお最古の中国正史となった史記を完成させ、世に送り出した司馬遷の姿が描かれています。

そして10巻は秦王政を暗殺しようとした燕の荊軻、趙を建国し春秋戦国時代の幕を下ろした趙襄、共に一命を棄して国を変えようとした二人を描いた「刺客列伝」編です。

②赤龍王(漫画)

「赤龍王」はサラリーマン金太郎でお馴染みの本宮ひろ志先生が、久松文雄先生の「史記」のうち「項羽と劉邦」をベースとして描いた全9巻の作品です。

秦末期から楚漢戦争終結までを描いた作品ですが、虞美人が一時期劉邦の妻になったり、項羽が叔父項梁の敵討ちとして王離を討ち取ったりと、司馬遼太郎と上記の「史記」の影響を受けたオリジナルの要素があったり、架空人物も登場したりする。

また最終版は劉邦の漢中脱出以降は駆け足の展開となり、希代の名将・韓信が登場してからはものすごい速さで進行します。

項羽と劉邦の活躍の一味違った楽しみ方をしたい人にお勧めです。

③項羽と劉邦 King’s War(ドラマ)

この「項羽と劉邦 King’s War」は総制作費約35億円と中国史上最大のスケールである大作で、中国を代表するドラマ監督、ガオ・シーシーが手掛けています。

全80話のこの作品の見どころはガオ・シーシー監督が現空軍政治部電視芸術中心所属であることから、兵士役のエキストラとして現役兵士を動員することでリアルな戦闘シーンを再現できたり、人民軍の練習地を使用して宮殿や城壁の大掛かりなセットを建造し迫力のある映像を作り出しています。

物語は楚の項燕を討ち勢いづいた秦が中華統一するところから始まり、紀元前210年始皇帝が急逝すると主役である二人、すでに戦の才能を現しだしていた項羽と庶民であり46歳になっていた劉邦が頭角を現わし始めます。
項羽は困難や危険をものともせず自ら先頭に立ち秦と戦う一方、劉邦は民情をよく理解し人を使うことに長けており人々の支持を得て勢力と拡大させていきます。

全く対照的な二人でしたが項羽と劉邦は協力し助け合い、義兄弟の契りを結び力を合わせて秦を倒します。

しかし秦を倒した後、二人は天下を奪い合うライバル同士となったいくのでした。

とにかく全80話と長いので、項羽と劉邦の物語を余すところ無く堪能できる超大作です。

三国志時代を勉強できる漫画・ドラマ3選

①三国志 Three Kingdoms(ドラマ)

全95話の「三国志 Three Kingdoms」はプロジェクト発足から脚本完成まで4年、撮影と編集に2年の歳月を費やし総制作費25億円、さらにエキストラ数延べ15万人、馬1万頭をかけた中国ドラマの常識を覆した超大作です。

なんといっても見どころは戦場のシーンで、有名な赤壁の戦いや夷陵の戦いは本当に圧巻ので人や馬、火の使い方がどんでもないスケールです。

さらに戦場といえば一騎打ちで、「そんなバカな・・・」と思ってしまうほどのアクロバティックな戦いぶりです。

特に張飛VS馬超の戦いは一昼夜に渡って繰り広げられ、「いつまでやっとんねん!」と突っ込んでしまうほどですが見入ってしまいます。

更なる見どころとしては魏での曹操・曹丕・司馬懿の交差する複雑な思惑や、蜀の関羽・張飛の諸葛亮に対する不信といった人間ドラマも数多く表現していて、戦闘シーンでなくても飽きさせない物語となっています。

またスケールの大きさだけではなく、「ロード・オブ・ザ・リング」を手掛けたスタッフによる特殊効果や、古代の特殊部隊である連弩兵、虎豹騎、大戟士など細部に渡って強いこだわりも見どころです。

個人的な楽しみ方では三国志で描かれているおなじみの英雄たちは、本場中国ではどのような顔の役者で表現されるのか、といった興味を持って観ていました。

②三国志 横山光輝著(漫画)

三国志の漫画といえばこの作品は避けては通れません。

巨匠・横山光輝先生の「三国志」は全60巻で累計発行部数は7000万部を超え、歴史漫画のジャンルでは圧倒的にNO1の作品です。

主人公を蜀の劉備として黄巾の乱から始まり諸葛亮の死までを描いた、いわゆる「三国志演義」スタイルの作品です。

日本における三国志の先駆けであると共に定番の読み物で、三国志を知るにはとても読みやすくおかげでマニュアル本のような扱いとなり、学校の図書館においてあるような大人からも評価の高い漫画だったりします。

恐らくこの「三国志」の内容がとても教育的であったことと、「鉄人28号」や「魔法使いサリー」などヒット作連発だった巨匠・横山先生のネームバリューから図書館に常備されることとなったと思われます。

③三国志(ドラマ・人形劇)

「人形劇 三国志」は1982年10月~1984年3月までNHKで放送されていた人形劇ドラマです。

人形美術家の川本喜八郎氏が人形を、Y.M.Oの細野晴臣氏が音楽を担当、また声優ではなく森本レオや谷隼人、石橋蓮司といった当時の人気俳優を起用しつつ、NHKの土曜日18時から45分間と大河ドラマ並みの長時間番組を約一年半も続けるという、人形劇では異例の力の入れようといえる番組でした。

もともと子ども用番組でしたが大人が観ても十分楽しめ、美しい人形の繊細な動きが全くストーリーを邪魔することなく操作されており、当時テレビっ子だった私の三国志マニュアルはこの番組でした。

人形劇として初めて本物の火や水が使われるシーンでは迫真の演技が伝わってきます。

もちろん人形劇ですのでいろいろ動きに制約があり、映像の進歩がめざましい現在と比べると迫力やリアルさといった面では物足りないかもしれませんが、人形劇でここまでクオリティの高い映像を当時作っていたことに今観ても驚かされます。

NKHのアーカイブスでは今でも全話みることができますので、興味のある方はどうぞ。

まとめ

以上、中華統一から三国志まで中国の歴史を勉強できる作品を秦・漢・三国時代の3つに分けて紹介いたしました。

古代中国の物語なので各時代とも中国のドラマ作品を一作ずつ選んでみました。

キングダムと達人伝では同じ時代を描いているにも関わらず、滅ぼす側と滅ぼされる側で全く違った物語になったり、三国志演義と正史の三国志では内容が違っていたりといろんな作品をチェックすることで楽しみは倍増します。

また3つに分けた時代は実際には1つの時の流れなので、各時代とも活躍した名将の存在やその戦い方、王や文官による国の治め方、政治に影響を与える思想などとても深く関係しているので多くの作品を見るほど、どんどんおもしろくなっていくでしょう。

皆さんもぜひ古代中国の時代を楽しんでみませんか!