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キングダム3期2話のネタバレ【戦況・状況図つき】外交で秦を救う蔡沢(サイタク)

やっと一週間経ちました。

それではとりあえず、前回のおさらいから。

キングダム3期1話のネタバレ「迫り来る 合従軍」

各国が防衛拠点を突破し、秦国内へ侵攻中。

斉軍のみ出遅れ、趙国内を通過中でした。

それではネタバレスタートです。

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キングダム3期2話のネタバレ

斉国を狙い合従軍に楔を打つ、昌平君にはどのような策があるのでしょうか?

外交の仕事

昌平君の策とは、東方へ出ている外交のスペシャリスト・蔡沢を使い、まだ秦国内へ侵攻していない斉軍を合従軍から離反させることでした。

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斉国王都・臨淄についた蔡沢は、斉国王・王建との謁見が許されていました。

何を考えているか解らない斉王・王建が蛇をくわえている図

 

主に東方諸国を昭王の時代から担当していた蔡沢は、癖の強い王建と長年外交の場で顔を合わせてきた間柄。

王建は秦が合従軍に攻め込まれ亡国の危機に瀕している状況で、外交のプロである蔡沢がどのような提案をしてくるのかを、自国の進軍を緩めてまで待っていました。

その状況を察し蔡沢も駆け引き無用とばかりに、

「斉王様におかれましたは、趙宰相・李牧に一体いくらで買われました?」

とド直球の質問を投げかけます。

この大胆な質問に対して王建は、

「戦争など所詮大金を手にするための仕事だろうが」

と言ってのけます。

王建の性格を知り尽くす蔡沢だからこそ、秦国のピンチをお金で回避する糸口を探ります。

李牧は秦国から奪った土地や金品を後に分配する条件でしたが、蔡沢はその倍の額を払う代わりに合従軍からの離脱を提示します。

斉王・王建はこの蔡沢の提案を受け入れ斉軍には撤退と、李牧には自らの急病で参戦中止の旨を伝えさせます。

うろたえる側近たちには、

「兵を使わず倍額という大金を手にできるのだぞ」

と無理を通しますが、王建の本音はもっと他にあるようです。

そして王建は蔡沢に、長い付き合いだからこその本音を告げます。

「李牧は怪物だ。王騎・劇辛という大物喰いはまぐれではない。斉国が抜けても秦は李牧の合従軍に対して、万に一つ程度しか勝ち目はないぞ」と。

蔡沢も十分承知していました。

「外交のできる仕事はここまで。あとは本国の者たちを信じるだけです。」

結果的には王建は李牧より蔡沢を、合従軍より秦国を選んだ形となりました。

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咸陽では蔡沢からの連絡が届き、斉国の合従軍離脱が伝えられます。

しかし戦況はあまり変わっていないと悲観的な文官がいるなかで、昌平君は単に斉軍5万を引かせただけではなく、東に位置する斉国は合従5ヶ国の背後に位置し、各国の脅威となることを狙っていました。

昌平君の意図を聞いていた昌文君も納得します。

「長期戦に持ち込めば、守備が手薄な合従各国は必ず士気が下がる。だが問題はどうやってこの苦況を長期戦にまで持ち込むか・・・」

現状では、対楚軍には蒙武・張唐軍が追いつきにらみ合っている状況。

一番深刻な状況である魏軍は、恐らく雷原を越えて防衛拠点・中鉱に向かっているはずと推測されます。

中鉱はすでに秦国の奥深い城

ところが雷原では独断で動いた秦軍と魏軍が交戦中との報告が入ります。

その秦軍を率いる武将とは・・・?

因縁の子・呉鳳明

 

魏軍を追っていた飛信隊が雷原で見たものは、10万の兵に1万で挑む麃公将軍の突撃でした。

誰の眼からも無謀な突進ながら、そのデタラメな突破力で魏軍本陣にいる呉鳳明へ向かう麃公軍。

デタラメな突破が麃公将軍の得意技!

側近はバカにするも、総大将である呉鳳明にとって麃公は自らの父を討った憎き敵。

「侮るな」と周囲を戒めます。

父譲りの策・挟撃で「すり潰せ」と指示を出すと、徐々に麃公軍の勢いが弱まっていきます。

親子そろって、「すり潰せぃ!」

そこへ右翼から信隊が援護に駆けつけ、敵戦車を破壊します。

すると準備していたかのように麃公は軍を右に旋回させ、挟み込みの状態から自軍を解放させます。

再び勢いを増した麃公軍に対し、防壁を固め守りの優先を勧める側近に対し、呉鳳明は本陣を自軍中央に向かわせる策を使い始めます。

「もっと面白いことをやろう」

この状況を呉鳳明は楽しんでいるようです。

内側へと進む本陣、「流動」発令!

軍師学校で学んだ河了貂も初めてみる陣形、

「なんだこれは?」

突進しようとする信らに

麃公「全軍止まれェィ!、これより先は臭くてかなわん、引き返すぞ」

本能型の天才・麃公は呉鳳明がまだ見せたことのない“流動力術”を、直感と場の臭いで見抜きます。

一方、麃公軍が引いていく様子を見ていた呉鳳明は、「読まれた、まさかな・・・」と策が見破られたことを信じられず、この策が分かるのは自分と李牧ぐらいと自信満々。

麃公、呉鳳明、両者とも深追いはせず、一旦戦場は解かれました。

その夜麃公将軍は信を訪れ、秦国が危険な状況にあり少しでも時間をかせぐ必要があることを伝えます。

そして千人将・信に「わしにつき合え」と共に戦うことを伝えます。

ここに大将軍・麃公と信が最後まで戦いを共にする、麃公軍・飛信隊連合軍が結成されます!

詰んだ盤面

 

秦軍対魏軍の対戦も4日目。

信の元へ山道を通り敵軍側面を突けと、麃公将軍の伝令が届きます。

その山道には敵はいない、と軍師・河了貂は信に伝えますが、信は伝令を信じて突き進みます。

それはかつて王騎将軍と共に、蛇甘平原で見た麃公の戦い方を覚えていたからです。

理屈じゃない、本能型の大将軍、それが麃公。

指示通り、山道に奇襲部隊を発見した飛信隊は側面から迎撃し危機を脱します。

その様子を本陣から察した呉鳳明は、兵法書とはまるで逆の戦い方を見せる麃公に興味を示します。

「多くの血も流すが、要所要所はあり得ないような勝ち方をする。これが全て“勘”だとしたら軍略家にとって笑えない相手だ」

父であり魏火龍七師だった、呉慶大将軍が討たれた訳を悟ります。

興味からますます麃公と戦い続けたくなった呉鳳明でしたが、その時趙軍が現われます。

盟主・李牧登場

趙軍の存在を知った麃公も全軍を撤退させ、雷原の地から中鉱へ後退しはじめます。

李牧は会うや早々に、なぜこんなところで数日も費やしているのか、と呉鳳明を責めるような口ぶりです。

しかし呉鳳明も冷静に「魏・趙に上下関係はなくとやかく言われる筋合いはない」と、関係性をはっきりさせます。

李牧「ごもっともです」

呉鳳明は流す李牧に、その発言から李牧という武将の本質を探り続けます。

そして駆け引きをするのではなく、率直に侵攻を遅らせている訳を伝えます。

・自軍だけ先行しすぎて、無駄に血を流し損害を被るのは得策ではない
・父を倒した麃公という男の戦い方に興味があった

そして麃公を追うことよりも趙軍・李牧と合うことを優先させた呉鳳明は、合従軍の盟主となった真意を李牧に問います。

「早急に攻めようが少々遅れようが、この戦はもう詰んでいる」という呉鳳明に同意する李牧。

さらに呉鳳明が「この戦をどこまでやるつもりなのか」を問うと、李牧は全く躊躇なしに答えます。

「もちろん秦が滅ぶまでです」

その言葉に呉鳳明も「鬼だな・・・本気で言っている」

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一方そのころ首都・咸陽では、昌平君を筆頭とした軍略家たちが死に物狂いで防衛策を練っていました。

首尾を聞く呂不韋に対し、昌平君の出した答えは100戦中20勝、5分の1。

そして昌平君は呂不韋に頼みます。

「秦の抱える名だたる将軍、全員をここへ招集してください」

一堂に会す

 

各方面から時を同じくして攻めてくる合従軍に、秦国は広い範囲で多くの城が陥落していました。

民たちは家や土地を捨て、追われるように国の内側へ内側へと流れ出しています。
そして彼らは思い出します。

今は喰うか喰われるかの戦国時代であることを。

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秦国の首都・咸陽には、昌平君が頼んだ将軍たちが勢ぞろいしていました。

蒙驁・張唐・王翦・蒙武・騰・桓騎、そして麃公。

一堂に会した、大将軍級の七将

前置きなしにはじめろと急かす、将軍・張唐。

早速はじめる昌平君。

合従軍は50万規模で侵攻してきており国家存亡の危機に直面しており、全勢力で迎え撃たないと勝ち目はないことを伝えます。

そして昌平君は「失敗すればこの秦は中華からきえさるであろう!」と檄を飛ばし、
「では、作戦を発表する!」

その頃合従軍の集合地点・風万平原でも、続々と合従軍5ヶ国が集結しつつあるのでした。

第2話の戦況・状況図

合従軍列国の背後には、斉国の影が・・・

蔡沢のおかげで、斉軍5万という兵力が単に減ったというだけでなく、出兵した5ヶ国には嫌な脅威となりました。

本国の守備を気にすることなく大軍を秦へ向かわせることができたのは、6ヶ国全ての参加が前提だったからで、斉国の裏切りは長々と秦国へ遠征することを厳しくさせるものでした。

第2話「一堂に会す」を少し考察

史実上の人物、蔡沢

今回冒頭の主役は蔡沢でした。

秦王3代に仕える重鎮・蔡沢

この蔡沢は史実上の人物で、政の曽祖父・昭王の時代に秦国の宰相を務めていたほどの人物です。

宰相を辞めても、昭王・考文王・秦王政と3代に仕えた重鎮で、かなりとお年寄りとして描かれているのは史実に沿っているからです。

彼は燕国の出身で燕国との友好関係が築かれた時期は、彼の尽力だったといわれています。

アニメでも斉国のある東方に偶然居たとなっていますが、文化・言語・貨幣にいたるまで各国で違っていたこの時代、燕国出身の蔡沢が東方の外交官として駐在していたことは理に適っていますね。

合従軍の難しさ

 

また李牧と呉鳳明の初対面の場面がありました。

かつて合従軍やそれに近い連合軍が幾度も結成されましたが、あまり成功しませんでした。

それは恐らく、前述したように文化・言語などが違うため意思疎通がうまくいかなかったことも原因の一つでは・・・

加えて、今回の魏軍と趙軍が見せたとおり、各国のメンツやプライドが邪魔をして当初計画していた作戦が途中から独断で行動したりしたのではないでしょうか。

統率が取れた軍隊として合従軍が機能するためには、よほどの統率力と、言語を超えたカリスマ性が必要だったと推測されます。

第1話で出てきた軍神・楽毅はまさにそれで、合従軍を成功させた数少ない傑物でした。

かつて合従軍を成功させた数少ない武将・楽毅

アニメ「キングダム」では今回の李牧を、楽毅に匹敵するような傑物として描いています。

まとめ

第2話もあっという間でしたね。

なんか普通より時間の進むのが早く感じませんか?

今話はマンガでは25巻の265話「外交の仕事」から268話「一堂に会す」まで、計4話分進みました。

次回はいよいよ開戦が予想されます。

今回の麃公将軍、かっこよかったですね~~!

馬までかっこいい、麃公将軍

黄金の甲冑と盾、なんとなくモビルスーツの百式とギャンを連想してしまいました(謝)

次回も麃公将軍の勇姿が拝めそうです。

次回もあっという間の放送を楽しみに待ちましょう!

 

 

 

 

 

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