みなさん、元気に引きこもってますでしょうか?
では早速前回のおさらい。
麃公将軍の突撃で開戦した合従軍vs秦国軍の函谷関攻防戦。
これからは各戦場の対戦を順に追っていくことになりますが、基本的には同時進行していると思ってよいでしょう。
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Contents
キングダム3期4話のネタバレ
函谷関で戦闘が開始されたその頃、前の戦いで飛信隊から離れ象姉の仇を討つ旅に出ていた羌瘣は、趙国の骨巴山地の山道を急いでいました。
秦国への恨みが強く残る趙国では、道行く人の函谷関の噂も、
「李牧様率いる合従軍がよぉ・・・」
「これで秦国も終わりだな・・・イヒヒ、いい気味だ」
羌瘣その噂を少し気にしながらも、愛刀・緑穂に話しかけます。
「いや、行かないよ、緑穂」
秦国にとって、飛信隊にとってひどい戦いになることは羌瘣も重々承知の上です。
しかし飛信隊を出るときに決意していました。
象姉の仇を討つまでは帰らないことを。
「だから今回は、あいつらを信じる」
そして羌瘣は飛信隊と隊長・信のために蚩尤の舞を捧げるのでした。
趙軍の指揮官
突撃した麃公将軍を追って、趙軍の中を突き進む飛信隊。
後方から激戦を見ていた河了貂も、麃公軍の異常な強さに師・昌平君の言葉を思い出します。
「秦軍全体の中でも、その屈強さは群を抜いている」と。
しかし一方で相対する知将・李白が、無策で静観していることに違和感をおぼえます。
それはかつて馬陽で戦ったとき、秦の蒙武相手に様々な策を使っていたからでした。
一方李白は部下からの防御の進言に対しても、無策を通し「そうゆう指示だ」と返すだけでした。
合従軍本陣では春申君が李牧に対し、「兵力に差があれど、麃公は厄介な相手」と気に掛けます。
しかし李牧は
「春申君、あなたが楚軍の大将・汗明に揺るがぬ信用を置いておられるように、私も全幅の信頼を置いています。趙軍の指揮官副将・慶舎に」
副将・慶舎は本能型の代表である麃公との戦い方を見切っていました。
突進してきた麃公に対応して策を講じれば、麃公の思惑通りに戦いが進んでいくことを知っている慶舎は、あえて沈黙することで対応します。
麃公「何か変じゃのぉ、この戦場には“臭い”がないぞ」
前進をとめた麃公軍に飛信隊も追いついてきました。
この状況に苛立ちを感じた麃公将軍は、デタラメな突撃で疲れてきた前列を後ろへ回し回復させる間、中列・後列兵を前へ配置し第二突撃へ移ろうとします。
麃公軍に大きな砂煙が起こる様子を見ていた慶舎は、列を入れ替えての第二突撃を見抜くとすぐに策を講じます。
右翼・公孫龍を前進させ麃公軍をおびき出します。
罠の臭いがすることを察しながらも、その誘いに乗った麃公は公孫龍軍めがけて、突撃を始めます。
麃公の姿を追っていた飛信隊も同様に左へと舵を切りますが、このとき慶舎は次の一手を討ちます。
それは疲弊し後列へ回った麃公軍の兵にめがけて、趙左翼にいた万極軍を李白の兵を押し分けるかたちで突撃させたのでした。
「弱まっている部分を攻めるのが鉄則」、と言ってのけた慶舎の読み勝ち。
一度流れ出した軍の最後尾から狙われた麃公軍は、後列を救う手段がありません。
側近も直感鋭い麃公が、これほど罠にはまってしまうのは珍しいと感じています。
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一時前、春申君は李牧に忠告します。
慶舎には麃公の動きが読める、と自信をのぞかせる李牧に対し、
「勝てると踏んで挑んできた知略の将を、これまで何人も返り討ちにし続けているのが麃公という武将だからな」
しかし李牧は自身も麃公の動きは読めないところがあるが、慶舎なら理解できると答えます。
「なぜなら、慶舎本人が本能型の将軍なのですから」
慶舎の戦い方、まるで蜘蛛の巣
これには春申君も内心驚いています。
知将でありながら、本能型。
しかし李牧は麃公が獲物を見つければ獅子のように獰猛に襲い掛かるタイプなら、蜘蛛のように絡みつくような罠を仕掛け、ひたすら獲物が飛び込んでくるのを待つタイプが慶舎だとたとえます。
模擬戦では李牧すら何度か負けていると明かした李牧は、慶舎を“沈黙の狩人”と称し、本能型の武将で一番恐ろしい存在だと最高の評価を与えます。
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自軍の中で麃公軍が駆逐されていく様子を見ていた知将・李白は、慶舎が的確に麃公という武将の戦い方を読んでいたと部下に明かします。
それは
・麃公は敵軍の配置・比重、はては兵の表情や目線などを元に戦場・戦況を敏感に感じ取る
・つまりそれらがなければ麃公は何も感じない
・だからこそ知将・李白にも一切計略を使わせなかった
・その結果何も感じ取れず、自らに迫っている危機を察知できなかった
つまり軍が配置されていた時から、慶舎の罠のアミは張り巡らされており、麃公はまんまと飛び込んでしまった、いうのです。
あとは公孫龍軍が麃公軍の頭から叩けば、一気に終わるという部下に対して、
慶舎「静かに」
身動きが取れない麃公軍を、秦国への恨みに満ちた万極軍が蹂躙していく音に、
「目と耳を集中しろ。今が一番、いいところだ。」
慶舎の独特の感性に、さすがの部下も引いています。
つぎつぎと倒されていく麃公軍の兵たち。
万極軍は秦国への怨念に満ちています。
後方から様子を見ていた河了貂も、現状麃公将軍には打つ手がなく、「このままだと半分近くの兵力を失ってしまう」と叫びます。
ただでさえ、趙軍12万対麃公軍4万の戦い、これ以上戦力差が開くとひとたまりもありません。
開戦早々麃公軍の敗戦までもが見えてきました。
「進めぇェェ」
趙将軍・万極が圧倒的な強さで、疲弊しきった後列兵をなぎ倒していきます。
そこへ、
「るあっぁあああ!」
信が趙兵を吹き飛ばしながら駆けつけます!
「旗だ!田有・田永!! こっから反撃開始だ、覚悟はいいか、趙兵ども!」
先頭で戦う麃公将軍に追いつきかけていた飛信隊が、軍の中を逆走して最後尾までやってきたのでした。
目覚めはじめる本能型の才能
副将・渕さんさえも「これは無茶では・・・」と弱気になる中、隊長・信には後列を助けないと勝敗を左右しかねない惨事が起こることを直感していました。
この無謀な逆走で多くの隊員が離脱してしまいましたが、信が誰より早く決断し実行したからこそ、後軍が手遅れになる前に飛信隊は到着できたのでした。
対峙する飛信隊と万極軍。
信は振り返り
「どうした麃公兵、てめぇらの力はそんなもんか!」
と叱咤激励し、
「ここが俺らの正念場なんだ」
と檄を飛ばします。
「寄っかかるもんが必要なら、この飛信隊・信につかまって奮い立ちやがれ 麃公兵!!」
麃公軍であることのプライドと意地を傷つけられた、信の思いがけない言葉に麃公兵たちは奮い立ちます!
そして背を向けて逃げていた各隊も反転、趙軍へ飛信隊とともに立ち向かいます。
信「いくぞ、てめぇら、勝機は後ろだ!!」
なんだかんだで1万はいる麃公軍後軍を、信は檄一発、率いるのでした。
後軍の反転攻勢を確認した麃公は、直感で動かなければたどり着けなかった速さだと感じます。
そして信が本能型の武将として、覚醒しつつあることを確信するのでした。
「王騎の矛を受け取った男が、本能型とはわらえるわィ」
力強い見方を得た麃公は後方を信に任せ、自らと同じ本能型と悟った敵将・慶舎へ照準を合わせるのでした。
鳳明の手
時を同じくして開戦した函谷関では、城壁から打ち下ろされる無数の矢に魏軍が苦戦していました。
魏の兵たちが伸ばす梯子も、あまりに高い函谷関の城壁の前には半分ぐらいにしか至っていません。
函谷関の城壁で指揮をとるのは、秦国将軍・張唐。
「極上の矢を存分に味わうがよい」
にやりと不敵な笑みを浮かべる、魏軍総大将・呉鳳明。
大きな地鳴りを響かせながら、城壁に匹敵する高さの建造物が迫ってきます。
井闌車です。
砂煙で若干煙がかった巨大井闌車が、函谷関の城壁で戦況も見ていた将軍・張唐の方へ向かっています。
張唐は向け火矢を放ちますが、井闌車はあらかじめ水を吸わせており思うように火がつきません。
張唐「確かにでかいな。魏にはすぐれた設計士がいるようだ。が、それがどうした!」
本陣から見ていた李牧も、函谷関は井闌車では届かない高さに設計されていることをしっており、攻略は無理と判断します。
井闌車が函谷関へ近づくにつれ、誰の目からも高さが届かないことが分かりだし、張唐も函谷関が一度も抜かれたことがないと魏の兵たちを見下ろします。
「それが秦国門・函谷関だ」
しかし明らかに届かない高さでありながらなおも近づく井闌車に、同じく城壁の守備を任されている将軍・桓騎は、
「何か小細工があるな」
と察します。
城壁真下までたどり着いた巨大井闌車前面の板張りが剥がれ落ちると、巨大な格子状の梯子が現われます
巨石を重しに使い、巨大な梯子を函谷関の城壁に突如として掛けることに成功します。
呉鳳明「それが届くんだよ。対函谷関のために、俺が設計したのだからな」
この光景には秦軍はもとより、魏軍の兵たちも驚いて声もでません。
張唐・蒙驁両将軍も動揺しますが、桓騎だけは「やっと面白いことが起きた」と目を輝かせています。
なんと、一瞬にして難攻不落の国門・函谷関に橋が掛かってしまったのです。
第4話の戦況・状況図
本能型でありながら、策士である慶舎の罠にまんまとかかってしまった麃公でしたが、危機一髪、信の覚醒によって助けられました。
麃公の後軍1万を引き連れ統率力も発揮しつつある信が、万極2万と戦いに入りました。
なお麃公は趙本陣の慶舎を狙っています。
一方函谷関正面では、魏の呉鳳明が作った巨大井闌車があっという間に秦国を危機に陥れています。
序盤から秦国軍は合従軍の圧倒的な戦力の前に、劣勢を強いられる戦況となりました。
第4話「二つの戦場」を少し考察
①今回は趙将軍・慶舎について
慶舎は史実上の実在した人物ですが、ほとんど名が出てきません。
趙将・楽乗と共に秦軍を破った記事など、「史記」に2回出てくるのみで、謎の多い人物といえそうです。
しかし軍師として李牧の片腕であったのなら、その活躍は当然武将の功績として残されるので登場回数が少ないのも仕方ないかもしれません。
②合従軍について
史実上では紀元前236年の合従軍と秦国の戦いの、詳細を描いた書物は現存していません。
秦軍の総大将は当時の実績からして、蒙驁あたりが妥当だったと想像できます。
一方合従軍は李牧が参戦した記録はありませんが、楚国が盟主となり楚の考烈王がトップとなり、春申君が総司令を務めたとされます。
詳細はわかりませんが、秦国にとって存亡の危機だったことは間違いなく、ギリギリの戦いが展開されていきます。
まとめ
今回の「二つの戦場」はタイトルどおり、趙軍対麃公軍と魏軍対函谷関本陣(蒙驁・張唐・桓騎軍)の二つの戦場が描かれました。
コミックでは26巻の第273話「趙軍の指揮官」から276話「鳳明の手」まで、計4話分でした。
このままのペースでアニメが進むと、この3期の間に合従軍の次の話である羌瘣の仇討ちのストーリーまで進みそうです。
正直もっと羌瘣を見たいと思いませんか!
まだまだ序盤ですが、早くも麃公軍が殲滅しかかるという波乱含みの展開でした。
次回はいよいよ合従軍の主役といってもいい、楚軍の出陣が描かれると思います。
対する蒙武・騰連合軍も秦国最強部隊となりますので、大迫力でヒートアップしていきます!
次週がたのしみ!皆さん、家にこもって楽しみに待ちましょう!